訪問歯科診療

当院では、歯科医院に通院したくてもできない、通院が困難といったお悩みをお持ちの患者さまに対して、訪問歯科診療を行っております。
訪問歯科診療では、患者さまのご自宅や施設などに歯科医師や歯科衛生士が伺い、虫歯などの治療や入れ歯の調整、お口のメンテナンスなど、歯科医院と同じ口腔ケアを受けていただくことができます。

訪問歯科診療
こんな方はご相談ください。

寝たきりにより通院ができない方

介護サービスを必要とされている方

病気やリハビリなどで入院中の方

心身障害により通院ができない方

訪問歯科診療 こんな方はご相談ください

 

訪問歯科診療でできること

●虫歯の治療

●入れ歯の修理・製作

●歯周病の治療

●歯石除去・クリーニング

●抜歯

●インプラントのメンテナンス

●口腔がんの診断

●嚥下(えんげ)リハビリ

 

当院の訪問歯科診療について

歯科訪問診療カード

訪問歯科診療をご希望の患者さまには、事前に付き添いの方等から、歯科訪問診療カード(依頼書)のご記入をお願いしております。
ご記入いただくことで、訪問日当日からスムーズに治療を行うことができます。

歯科訪問診療カード

ポータブルユニット

持ち運びができる治療用の機器です。
本来、歯科医院まで足を運んでいただかないと、治療ができなかった超音波スケーラーによる歯石の除去や、歯を削ったりする治療など、歯科医院の診療室とほぼ同等の治療を行うことができます。

往診用ユニット

ポータブルレントゲン

持ち運びが可能な歯科用のレントゲンです。
従来の固定式レントゲン照射器の、約10分の1の被ばく量になります。
訪問歯科診療でもレントゲン撮影が行えるため、その場ですぐに診断し、適切な処置を行います。

ポータブルレントゲン

 

治療の流れ

① お申し込み
お電話にてご連絡ください。
患者さまご本人、ご家族さま、または介護者の方からもお申し込みいただけます。
② 訪問日時の決定
訪問日時は、患者さま・ご家族さまのご希望やご都合に沿って決定します。
③ 治療開始
ご自宅や施設などに訪問して診療を行います。各種保険証をご提示ください。
④ 訪問歯科診療の継続
治療が終わるまで、繰り返し訪問します。治療やお食事について相談したいことがあればお気軽にご相談ください。

対応エリア

当院より、半径16km以内の地域にお住まいの方が対象です。
詳しくは、スタッフまでお尋ねください。

費用について

医療保険・介護保険が適用されます。
介護保険の加入の有無、その他給付の有無で、個々に料金体系が異なります。

 

治療内容の紹介

入れ歯の修理・調整

詳細 普段使用している入れ歯が壊れたり違和感がある場合、修理や調整を行います。

入れ歯の製作

詳細 訪問歯科診療でも歯科医院と同じく入れ歯の製作が可能です。
往診機材を用いて、入れ歯の製作を行ったケースです。

差し歯の治療

詳細 入れ歯と同様に差し歯に関しても、「壊れてしまった・取れてしまった・新しく作り直したい」など、様々なお悩みに対応しております。右上の前歯の差し歯の新製治療を行ったケースです。

差し歯を誤嚥してしまった症例

詳細 前歯の差し歯がグラグラしていた状態。抜歯をしておかなければ誤嚥の可能性がありましたが、患者さま自身が「どうしても抜きたくない。」ということで経過観察をしていたところ、お餅を食べた際に差し歯も誤嚥してしまいました。
レントゲン検査でも飲み込んでしまった状態が確認されています。
幸い大事には至りませんでしたが、グラグラしたり、抜けそうな状態のままの歯を放置すると危険になる場合もあります。そうならないためにも、定期的に訪問歯科診療にてケアを行うことが大切です。

インプラント摘出手術をした症例

詳細 インプラント治療を約20年前に行っていた患者さま。
認知症を発症し、施設に入居しておりましたが、メンテナンスを行えていない状態が続きインプラント周囲炎を発症しておりました。
やむを得ず、訪問診療先の病院にてインプラント摘出手術を行いました。
場合によっては、末期のインプラント歯周炎の治療を行うこともあります。
このように、認知症等でご自身でインプラントのメンテナンスができなくなってしまった場合、居宅や施設に入居してもメンテナンスを行うために訪問診療診療を行う必要があります。インプラントを入れている場合は、施設に入る前などに介護士やケアマネジャーの方に相談を行ってください。
施設に入る前などに介護士やケアマネジャーの方に相談を行ってください。

義歯性潰瘍(褥瘡性潰瘍)を起こしているケース

詳細 義歯性潰瘍(褥瘡性潰瘍)は、入れ歯が原因で圧迫されたり、摩擦が起きることでできる傷です。強い痛みがでる場合もあります。
入れ歯を調整することで症状が治まることが多いため、入れ歯のメンテナンスと口腔内のチェックを行うことが大切です。
お口の中に腫れ物ができている場合、口腔がんの危険性もあるため、早めに歯科医師に診てもらうようにしてください。

口腔がん・舌がんの検診

詳細 口腔がん・舌がんを起こしている状況です。
口腔がん・舌がんは、初期症状ではほとんど痛みがなくそのままにしてしまう場合がありますが、進行スピードが速く気付いた時には重症化している場合もあるため、早期発見・早期治療が重要になります。
「口腔がん」を疑うポイントは、痛みのない炎症・硬いしこりがある、白くなっている部分があるなどです。
3週間以上治らない口内炎がある場合などは、かかりつけ歯科医院などの専門病院への受診をおすすめします。

患者さま・介護者事業者の皆さまへ

このように、訪問歯科診療を必要とする患者さまには、様々なケースが起こります。
お身体の健康を保つためにも、最寄りやかかりつけの歯医者さんに、定期的に訪問歯科診療の依頼をするようにしましょう。